滅多にないから贅沢
仕事は終わった。(あ、そこから書くんだ。)
今日は父が帰ってきているから一緒にご飯を食べようと思っていた。
家に着いたタイミングで雨が降ってきた。
父はすでに帰ってきていて、エスパーなのか「雨降ってきたやろ。」と言い当てた。
エスパーだったかぁ、テレビで有名人になるかもしれん。サングラス買っとこ。
夜ご飯どこに食べに行こうかなぁって考えてたら父の方から
「雨降ってるし今日は作るか」って言ってきた。
おお、珍しくてイイネ!
なんだかうれしくて冷蔵庫を開いてみると、、、
トリュフ、、すごいな、さらにさらに
フォアグラ、、いやいやいや、世界三大珍味の二大が日本おんぼろハウスに集結いているだと、、、。
僕はそっと胸をなでおろす。落ち着け、父は料理人だ。レベルは高くてベーシック。
そう言い聞かせキッチンに目を移すと鴨肉が。
合鴨ではない、フランス産の鴨である。
一生生きていける気がした。
ワクワクが止むことを知らず、料理のお手伝いをした。盛り付けたり焼いたり。
一夜限りの三ツ星レストランがここにオープン。
おいしいを詰め込んだ一皿がテーブルに運ばれた。
ビールを注ぎ乾杯。グビグビ、カチャカチャ、モグモグ、モグモグ、モグモグ
美味しい。
笑顔がエンドレスリピートして会話も弾む。今日は夜ご飯じゃなかった。
ディナーだった。
今日は父と二人で独り占めしちゃったから今度は姉も弟も一緒にね。
母にも培った手料理をふるまうぞ。